不安障害やパニック障害になって「良くなってきたかな?」と思ったら飲んでいる薬の減薬を考える方も多いと思います。
最終的にはお薬はやめるべきだと思いますが
- どのタイミングで減薬をしたらいいのか?
- 本当に減薬しても良いのか?
- どうやったら成功するのか?
など自分では判断できないこともあるのではないでしょうか?
減薬を始める前にまず確認しておきたい5つの法則をお伝えしたいと思います。
★減薬や中止による不都合(離脱症状など)については責任を負いかねます。
あくまで私の個人的体感によるものですので、ご了承頂き、記事を読んでください。
この記事の目次
減薬を決めたタイミングは?
以前、睡眠薬をやめた話を書きました。

ここにも書いてあるように、薬を飲んでいると余計に眠れなくなると感じた瞬間に自分で減薬を決意しました。
ただ勝手にはじめたわけではなく、一応医師に相談をし、客観的に自分の状態を確認したところOKがでたので進めていったんです。
減薬を成功させるための5つの法則
①やめるときはベンゾからが原則
医師に相談した時、私は睡眠薬と頓服で安定剤を飲んでいました。(頓服と言いながら安定剤はほぼ毎日飲んでましたね…)
更に減薬をはじめるにあたり不安感が強いので抗鬱剤のレクサプロ(SSRI)も処方されました。
医師に「睡眠薬と安定剤(ベンゾ)には依存性があるので先にやめたほうがいい」と言われ、まず高容量だった睡眠薬の減薬をはじめることにしたんです。
複数のベンゾを飲んでいる場合はお薬の力価(強さ)が高いもの、半減期が短いものからスタートさせた方が良いとも病院で聞きました。
②仕事ができるかどうかを基準にする
減薬をはじめた当時はフルタイムで仕事をしており、仕事にいけなくなっては困るので、自分の中で仕事ができるかどうかを基準に減薬をすすめていました。
この後、わたしは減薬に集中したい気持ちが強くなりすぎて仕事を退社してしまうのですが、減薬は休んだからと言って成功する訳ではありません。
減薬には長い月日がかかるのでQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を優先し、日常生活が遅れる程度の離脱症状に留めて減薬すべきだと思います。
③つらい離脱症状は絶対我慢しない
ベンゾや抗鬱剤を減薬する際に、離脱症状を経験する方も多いと言われています。
私の場合、安定剤や睡眠薬を飲み始めて2ヶ月以内には飲み忘れると離脱症状を感じていました。
ちなみに離脱症状が続いたまま減薬をすすめると大変なことになります…
わたしがそうなりましたので、「服用量を戻す」もしくは「減薬幅を狭くし離脱症状が耐えられる範囲に留める」。これを必ず守って減薬をすすめて頂きたいです。

④ステイの期間はしっかりとる
減らし方は個人個人のスピードがあるのでここでは言及しませんが、薬を減らした分、脳がその量に慣れるまでおもった以上に時間がかかります。
1日大丈夫かな?と思っても薬の継続時間によっては次の日や数日後に出てくることも十分にあり得るのです。
なので、「もう大丈夫」と安定して自信がもてるまでは、次の減薬に進まずしっかりステイすることをおすすめします。
⑤減薬は1種類ずつ
恐らく複数の薬を飲んでる方も沢山いらっしゃると思います。
薬を減らしはじめると、どんどん減らしたくなると思いますが、減薬は1種類ずつが確実だと思います。
というのも、離脱症状が出た場合、複数の薬を減薬しているとどの薬が原因がさっぱりわからなくなるからです。
私は一度断薬に失敗した経験がありますが、断薬時に安定剤と抗鬱剤をほぼ一緒にやめてしまった為にどちらが原因か分からなくなってしまったことがあります。結局そこから1ヶ月半も苦しみました…
どの薬が原因か?が分かってしまえば、万が一のときでもその薬さえ戻せば問題ないはずです。
細かい減薬指導ができる医師は少ないと思う
私の現在の主治医はネットで見ている限り、良い医師な方だと思います。薬のデメリットも伝えるし、減薬には賛同してくれるし、症状にあった漢方も出してくれるし個人的には信頼しています。
ただ、減薬になると本当にアバウトな部分が多いのです…口癖で呪文のように言われている言葉がこちらです。
経験上、はっきり言って早すぎるスピードだと思います。
私の場合は服用から3ヶ月で減薬をはじめたので、このスピードで指導されたのかもしれませんが、言われた通りに進めて大きな離脱症状がでました…そしてそれを離脱症状とは認めてくれませんでした。
人によっては出ないのかもしれませんが、医師の言ったままを実践する必要はないと思います。
減薬の主治医はあくまで自分
減薬を信頼できる医師に相談することは大切だと思います。(理解のない医師は論外ですが…)
ただし減薬するのは自分なので、自分の体調を感じれるのは自分自身しかいません。なので自分の考えを優先させて自分が主治医くらいの気持ちでいた方が減薬はうまくいくと思います。
しして減薬の鉄則は「焦らない」。本当にこれにつきます。
自分の体調を見ながら、大きな離脱症状がでないようにゆっくり時間をかけて減薬さえすれば、必ず成功できると思います。
コメント