前回のブログでは、薬を拒否し、さらに産後鬱が悪化し、医者に見放されそうになったことを書きました。

そしてここから本格的な産後鬱の治療に入っていきます。
が…まだまだ精神科、精神薬に対して疑心暗鬼なわたし…
それでも少しずつ先生や薬に対して心を開いていくお話しです。
不安発作が連発しすぎて薬をきちんとのみはじめる
病院で説教をされたところでこのザワザワする不安発作はとれない。
とりあえず命を守るためにデパスをもらい帰宅しました。
そしてお腹の底から突き上げてくる絶望感がやってくる!(思い出しただけでも最悪…)
耐えることが嫌いなわたしは迷わずデパスを飲みました。するとMAX10だった不快感が3~4くらいに収まったんです。
「効いた…良かった…」と正直にそう思いました。
目の前には愛しい息子がいる。そして心配し疲弊している両親。
両親のためにも早く孫をみせたい、喜ばせたい、とそう願っていたのに…
わたしが寝れるように夜のお世話を両親にお願いしてしまっている…
先生の言う通り、わたしは本当に薬に対する強迫障害かもしれない…
とりあえず先のことは分からないけど、とにかく薬で普通に生活できるまで戻さなくては。
じゃないと旦那さんの待つ家にも帰れない!
と、そう思うようになりました。
その時の処方は
- ワイパックス0.5 1日×3
- レンドルミン0.25 寝る前
- デパス0.5 頓服
こんな感じでした。
過去のわたしからすると、【多剤!デパス!最悪!】という感じなのですが、とにかく早く良くなりたい気持ちが大きすぎて、ここからしっかりこの処方を飲むようになりました。
しかし…こじらせた症状はなかなか良くなりませんでした。
セルトラリンが処方される
精神科通院の日。
薬のおかげか少し睡眠時間がとれるようになった気がするけど不安発作がなかなか治らない。
そう先生に説明しました。
すると
「産後自律神経がおかしくなる方はだいたいデパスを飲んでぐっすり眠ってもらうとすぐ良くなるんですよ。ベンゾだと体の負担も軽いですからね。でもあなたの場合は元々の不安障害がぶり返していると思う。SSRIのセルトラリン飲んでみますか?セロトニンを高めるお薬です。セロトニンが良い働きをすると”こだわり”が減ってきます。2週間くらいで効いてくると思いますよ。ふふ。」
心のどこかで
この不安発作はベンゾじゃなくてSSRIじゃないと収まらないんじゃないか?
そう思っていたので、なんとなく心の中ですんなり受け入れれた自分がいました。
あとはセルトラリンを選んでくれた点。パキシルとか言われたら飲まなかったかもしれない…
「分かりました。飲んでみます。」
このときわたしはネットの情報とかを全て遮断して、とにかく「楽になる!良くなる!」ことだけを考えていました。でも薬をやめるしんどさをまた味わうのか…とも正直思っていましたけどね…
でもこの突き上げてくるような発作を本当に本当にどうにかしたい気持ちが強かったです。
そしてセルトラリンの服用がはじまります。
セルトラリンの副作用を怖がる副作用
以前レクサプロというSSRIは飲んだことがありましたが、セルトラリンははじめての服用でした。
先生からは「セロトニンが胃腸の働きも高めるから、飲み初めに軟便になったり、吐き気がすることもあるけど5日間くらいでおさまるよ。とりあえず1錠25mgだすからね。」と言われました。
過去にレクサプロを飲んだときも同じような副作用のことを言われたのですが、ほとんど気にならなかったので、躊躇せずスタートしたのですが、セルトラリンの副作用が凄かった…
いや、本当は副作用ではなく、これは薬に対する怖さだったと思います。
とにかく気持ち悪い、気持ち悪い…
気持ち悪いことが怖くてまた気持ち悪くなるみたいな悪循環…
怖くて吐いてしまって…それが怖くて気持ち悪くなる…
まるで屍でした。
(これは私のメンタルからきてるものなので、どうぞみなさまご心配なく飲んでください!)
飲みたくない!でも楽になりたい!
この葛藤が1週間続き、限界で病院に連絡を入れました。
「先生、副作用がすごくて気持ち悪いんです。しかも全然効かないし。いつになったら効いてくるんですか?副作用ってこんなにひどいんですか?」
「う~ん、そんなに副作用出る人はいないだけどね…そんなに副作用ひどかったら1日飛ばしに飲んで良いよ!」
「ということはこの気持ち悪さってって、わたしのメンタルの問題ですか?」
「それもあるかもね。あと1週間したら楽になるから大丈夫だよ。」
そう言われ電話を切られました。
徐々に薬が効きはじめる
本当にこれで良いのか?治療は間違ってないのか?離脱症状じゃないのか?
また私の頭にいろんな考えが浮かんできました。
我慢して薬を飲んでいるのに症状が改善されない。もう絶望だ!!
なんて思っていたと思います。
でもそこで薬を止める選択にはなりませんでした。たぶんそれは【良くなりたかった】から。
そこから1週間、吐き気止めを併用しながらセルトラリン飲み続けました。
すると徐々に気持ち悪さが和らぎ、不安感が減っていってることを実感できるようになってきたのです。
その頃には精神科に通い始めて1か月以上経過していました。
そこからわずか1か月で息子と自宅に戻れるなんてこの時は思いもしませんでした。

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