不安障害やパニック障害と診断されると、その不快な感覚からどうしても早く逃れたくて、病院へ行ったり、ネットで調べたり、訳が分からなくなる方も沢山いらっしゃるのではないかと思います。
私も、はじめて不安発作が起きたときは、不快な感覚から逃れたくて、すぐに病院に相談にいった覚えがあります。あの感覚は何回味わっても決して気持ちの良いものではありませんよね。
今、そういった発作もほとんど起きなくなったので、どうやって治まっていったのか、感覚になりますが、忘れないうちに書いてみたいと思います。
不安発作が急になくなることはない
不安発作が1度起きて、その後、全く起こることがない人もいると思います。きっとそういう方は不安障害ともパニック障害とも診断されないはずですね。
ここで書くのは、ある程度継続的に不安発作が起こっている場合に関してですが、経験上、ある日突然発作がなくなるということはありません。
発作が頻繁に起こってしんどかった頃、いつも「これは夢で、明日になったらきっとなくなるんじゃないか」と願っていましたが、残念ながらそんなことはありませんでした。
不安発作がなくなっていく、症状がなくなっていくには、少し時間がかかるかもしれないと思っている方が、気持ちとしては楽なのかもしれません。
不安発作がなくなる感覚
これはあくまで私の経験上ですが、なんとなく発作が起こる前って予期不安(フラッシュバック)みたいなものが起こっていました。
急に「あっ!!またなったらどうしよう!!」という感覚です。
そしてそれと同時にざわっとした不安のようなものが出てくるパターンが多かったような気がします。
しかし、途中から予期不安(フラッシュバック)のようなものが起こったとしても、何も起こらなくなるのです。
今まで、ちょっとしたことにもザワついていたのにも関わらず、全く同じような感覚になっても何も起きないということが続いていくようになりました。
これが私の不安発作がなくなっていった感覚です。
不安障害やパニック障害を克服していく感覚
上の続きになりますが、不安発作が起きなくなっていく毎に、怖いという感覚がなくなり始めます。
苦手な場所があったりする方もいらっしゃると思いますが、その苦手な場所に行って、苦手だな!!と感じても、ざわっとする感覚が起こらないということです。
嫌な感覚にならないから、その場所が自然に嫌だと思わなくなるという感覚に近いのかな?と思います。
ただトラウマ的な感覚はすぐに抜けない場合もあると思いますが、場数を踏んでいくとその辺もなんとも思わなくなってきます。
そういう積み重ねを繰り返していくたびに、不安障害、パニック障害だった自分を忘れていくのです。
不安障害やパニック障害は治るのではなく元に戻る感覚
私が経験して思ったことは、不安障害やパニック障害は治るという感覚ではなく、少しずつ元の自分に戻っていく感覚に近いのではないかと思います。
なんだか洗脳が解ける感覚に近いと言えばいいのでしょうか…
予期不安が起こっても不安発作が起こらなくなる。
不安発作がなくなるから、自然に予期不安もなくなる。(予期不安がどうでも良くなる)
予期不安もなくなるから、怖いモノやコトがなくなっていく。
そして最後には、そうだった自分を忘れていく。
これがわたしが体感した不安障害、パニック障害を克服していった感覚です。
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