最近、Twitterで接する方や、お問い合わせを頂く方のほとんどが、メイラックスという長期型のベンゾを服用されています。
私自身、約1か月半程度メイラックスを連日服用した経験がありますが、このお薬の減薬にかなり苦しめられました。
なので、私が経験したメイラックスの気をつけるべき点をまとめておこうと思います。
決まり文句で大変申し訳ありませんが、減薬や中止による不都合(離脱症状など)については責任を負いかねます。あくまで私の個人的体感によるものですので、ご了承頂き、記事を読んでください。
この記事の目次
メイラックスとは(ロフラゼプ酸エチル)
メイラックスは、ロフラゼプ酸エチルと呼ばれる長時間作用型のベンゾジアゼピンです。
長時間作用型のというのは、単純に薬の効果が長いということです。
メイラックスはベンゾの中で最も作用時間が長く、1時間程度で血中濃度がピークになり、薬の半減期はだいたい122±58時間と言われています。(単純計算でだいたい5日程度)
半減期とは薬の成分が血液の中で半分になるまでの時間のことです。
一般的には血中濃度の半分になると離脱症状が出やすいと言われてるそうなので、ひとつの目安になるみたいですね。
以下、公式添付書から血中濃度のグラフを拝借しました。
メイラックスの作用も公式添付書から抜粋しておきます。
【効能・効果】
○神経症における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
○心身症(胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、過敏性腸症候群、自律神経失調症)における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
メイラックスの謳い文句
メイラックスを飲み始める理由は人それぞれだと思いますが、わたしなりに思うメイラックスを医師から進められる理由を書いてみます。
- 作用時間がながく、血中濃度をゆっくり下げるので減薬しやすいお薬
- 長時間効果が持続するから、しっかり不安を抑えてくれる薬
- 長時間作用するから、薬を飲む回数が1日1回で良いお薬
個人的にはなんとなくこのような謳い文句で、安全なお薬の位置づけになっているんじゃなかろうかと思っています。
はっきりとしたことは分かりませんが、なんとなく医師も「メイラックス飲ましとけば安全」みたいな風潮があるんではなかろうか??とも思ったりします。
私が処方された理由は、レキソタンとフルニトラゼパムの減薬の置き換え用でした。
減薬しやすいと自信を持って進められましたが、はっきり言って、全然そんなことなかったですけどね…
自分の経験を踏まえて、ベンゾの長期型ヘの置き換えについての意見も書いてみました↓

メイラックス減薬の注意点
ここからは短期間ですが、私が減薬する際に感じた注意点を書いておきます。
ただし、これが万人に当てはまるとは、全く思っていませんし、あくまで個人的な意見です。
減薬した際に、このような症状がでたら「もしかしたらメイラックスの減薬が原因かも!!」くらいに思ってくれればいいのかな?と思います。
①メイラックスの離脱症状は遅れてやってくる
上でメイラックスの作用時間を説明したのはこの為で、メイラックスは一般的に半減期が5日程度かかると言われています。
なので、メイラックスを減薬して離脱症状が出てくるのは、時間がたってからがほとんどです。
減らしてみて2.3日問題がなく、「おっ!進めるかも!!」はかなり危険です…
私は当時、メイラックス1/4という大胆カットで進めましたが、いつも4日目あたりからどんどん離脱症状がきつくなって、戻しては進めてみたいなことを繰り返していました。
断薬に1度失敗したときも4日目くらいから徐々におかしくなって2週間後には、自分がおかしくなったんじゃないか?と思うような症状が出てきたと思います。
ただこの時はレクサプロという抗うつ剤1.25mgも断薬したので、メイラックスだけの影響とは言い難いのですが、間違いなくメイラックスの離脱は遅れてやってくると思います。
②メイラックスの力価は意外に強い
吉田病院の等価換算表ではメイラックス1.67mgとセルシン5mgは同等となっています。
なのでメイラックス1mgを飲んでいると、セルシン3mgを飲んでいるのと一緒です。
(※あくまで等価換算表も目安ですが、個人的には力価は知っておく必要があると思います。)
私はレキソタン1mgからメイラックス1mgに置き換えた経験がありますが、メイラックスを飲んでからすぐに驚く程に効果がありました。
それはレキソタン1mgよりもメイラックス1mgの方がお薬の力価が高かったからです。
以前も同じことを書きましたが、その当時はそんなこと知らなかったので、ただただ良い薬だと思っていました。減薬もしやすいと思っていましたしね。
メイラックスって何となく弱い薬と思っている方も多いと思いますが、作用の強いお薬と思っていた方がいいと思います。
③作用時間が長い分、体に蓄積していく
この③が個人的には厄介だなと思っていて、メイラックスを飲むということは、
ある程度効果の強いお薬が、体の中で持続して溜まっている状態
だと思っています。
もちろん飲んだ薬は1分1秒体の外に排出されていますが、5日の半減期を持ったお薬を毎日飲むと、5日分の薬の強さが溜まっていくようなイメージを持っています。
なので、相当の強さの薬で延々体を満たしているような状態なので、脳のダメージは大きいんじゃないかと思っています。
というのも、わたしはメイラックス減らし始めてから眩暈や頭痛など、今までなかった症状が沢山出てきました。
そしてメイラックス断薬後は、自分がおかしくなってしまったのか?と思うような身体症状や精神的症状が出たからです。
そして断薬後は、どんどん離脱症状が悪化していき、1ヶ月半経った頃に突然意味もわからずアカシジアが出て再服用しました。
他にも要因はあるでしょうが、1ヶ月半の投薬と言えども、強い効果で脳を傷つけたんだろうなと、思っています。
じゃあメイラックスはどうやって減薬するのか?
ここまでメイラックスの怖い点を書いてしまいましたが、結局どの薬を減らすにしても
少量でゆっくり、大きな離脱症状を出さない
に越したことはないと思います。
メイラックスは半減期が長いので、確かに減らしてすぐには離脱症状が分かりにくいという難点はあるかもしてれませんが、薬の血中濃度を緩やかに下げるという利点は間違いないと思います。
私がもしメイラックスの減薬を行うとしたら、レキソタンと同じように水溶液で微量を減らし、半減期を考えてせめて2週間以上ははステイして様子を見ると思います。
どんな薬でもゆっくり微量で減薬を進めれば、必ずペースが掴め断薬が可能だと思います。
断薬に成功したわたしが、個人的に必要だと思ったことはこちら↓

ベンゾは止めにくい、良い悪いなどない
デパスやレキソタン、リボトリールは止めにくいお薬
メイラックスは止めやすいお薬
などネットには様々な情報がありますが、私は個人的にベンゾに良い悪いなどなく
どのベンゾにしても止めにくいお薬に代わりないと思っています。
だからこそ、ベンゾで弱った脳を微量減薬で回復させながら、ゆっくり進んでいくのが一番楽な減薬だと思っていますし、それしか断薬する方法はないと思っています。
今回メイラックスの減薬を記事にしたのは、メイラックスが止めやすいベンゾだと勘違いして欲しくないと思ったからです。
「メイラックス 減薬」で調べるとメイラックスは減薬しやすいという記事が上位に上がってしまいますが、経験した私が思うのは「そんなことはないよ?」ということだけです。
コメント
わたしさん、Twitterでお世話になっております(^^)
いつも参考になる記事ありがとうございます
メイラックス1日1錠しか飲んでないから、すぐ断薬できると思っていましたが大間違いでした。
わたしさんが書かれている通りの症状が出て、今は減薬ストップしています。来年、生活の方が落ち着いたら減薬をスタートさせる予定でいます。前回の失敗があるので正直恐いです。
わたしさんのブログは、減薬、断薬される方にとても参考になると思いますので、今後とも情報宜しくお願いします(*^^*)
マリモッコさん
こんにちは!!ブログに来てくださって、コメントまで頂いてありがとうございます(T . T)
マリモッコさんもメイラックスなんですね!!
服用期間は長いのでしょうか??
どちらにしても離脱が出てしまっている以上は、微量かつゆっくり、脳を回復させながら減薬していくのが一番安全な方法だと思います。
わたしも一度断薬に失敗してから、2回目の減薬は正直不安でしかたありませんでしたが、ゆっくり体の声を聞きながら、減薬に囚われず日常生活を送っていたら気づいたら終わりになっていました。
あまり気負わず、他人の意見にも惑わされず、自分のペースで減薬していくのが一番断薬への近道だと思います。
参考になると言ってもらえると、ブログやってて本当に良かったなと思えます^ ^
今後もみなさんのお役に立てるような情報を更新していきたいと思います。
Twitterも、こちらこそいつもありがとうございます(≧∇≦)