ベンゾの減薬に関しては、私が減薬をスタートした去年よりも現在はテーパリングが主流になっている印象があり、水溶液減薬を選択される方も多く見受けられるようになりました。
しかしながらそのような安全な減薬を行っても離脱症状が出てしまう方もいらっしゃるようで、相談を受けることも度々あります。
ですので私自身の体感として、減薬を少し楽にするコツを今回は書いてみようと思います。
*決まり文句で大変申し訳ありませんが、減薬や中止による不都合(離脱症状など)については責任を負いかねます。あくまで私の個人的体感によるものですので、ご了承頂き、記事を読んでください。
この記事の目次
①最良の減薬方法を選択すること
まず、自分の減薬方法に疑いを持たず自信を持つことが大事だと思います。
その為には、自分が「間違いなくこれが一番安全だ!」と思う方法を選択することがキーになってくるんじゃないかと思うんです。
私は水溶液減薬という方法で断薬しましたが、当時のわたしは一度断薬に失敗をしてしまっていたので、2度と減薬に失敗したくない気持ちが強く、必ず断薬できると思う安全な方法を探しました。
色々考えた上で水溶液減薬がもっとも安全だ!と自分の中で思ったので、この方法を信じて減薬を進めることになります。
もちろん減薬していく過程で離脱症状は出ましたが、わたしの中では想定の範囲内でしたし、十分に耐えることができるものでした。
自分の減薬方法に迷いがなかったことは、断薬した今も良かったことだと思っています。
②離脱症状はそれでも出るものだと思うこと
ベンゾの減薬で一番恐怖を感じるのは離脱症状です。そしてその離脱症状が自分の想定の範囲を超えてくるもんだから、不安になるんです。
過去にも記事を書いたのですが、私は減薬って「離脱症状が出るものだ」と考えて減薬を進めていました。
しかし、それは
自分が耐えられる範囲であること
が絶対条件だったので、その範囲内でしか減薬は進めませんでした。
離脱症状が怖いというのはよくよく分かりますが、リバウンドのある薬を減らす選択を自分でした以上、私はそういった症状は出て当たり前だと思って進めていました。(出るのは嫌なんですけどね…)
ただ日常生活が送れない程の離脱を出すことは絶対に無理だったので、自分の身体に聞きながら進めていたら多少なりとも離脱症状は出ましたけど、気づいたら減薬は終わっていました。
耐えられない離脱症状は絶対に出すべきではないですし、離脱が出たら治るまでステイするのが基本だと思いますが、「減薬するなら離脱症状はあるんだ」と受け入れるような姿勢でいる方が、精神的には楽だったように思います。
③離脱症状を都合よく解釈すること
これはわたしが実際に良くやっていたのですが、何でもかんでも都合よく離脱症状を解釈していました。
例えば、頭痛が起きた時は「離脱症状ではなく気圧のせいだ。」とか
逆にソワソワした精神状態が出た時は「離脱症状のせいだから数日ステイすれば治るし。」とか
色んなことを自分の楽なように解釈するようにしていました。
とにかく減薬中ってささいな反応に敏感になってしまうので、そういったことに集中しないように適当な理由を勝手につけてやり過ごしていたように思います。
④減薬コミュニティに身を置かないこと
このあたりは本当に個々で意見が違うと思いますが、わたしは同じような減薬をされている方のブログは読んだりしましたが、実際に参考にしたり、自分から進んでやりとりさせて頂いた方は本当にごくごく一部の方だけです。
というのも、それだけで自分の減薬の指針は固まっていたし、自分がブレたくなかったので積極的に関わろうとは全く思っていませんでした。(←これはお薬の減薬に関してのことだけです)
わたしがそうしたのは、人の意見が精神的に強く影響してしまう性格だと自分で分かっていたからです。
聞いた話ですが、SNSでも減薬コミュニティのようなものがあるらしいですが、そういった方たちの指示で強く離脱症状が出てしまった方もいらっしゃるそうです…他にもSNSで離脱症状の話ばかりが目に止まり、体調が悪くなってしまったという方も知っています。
なので個人的には
そういった減薬に対する口コミや意見、サイトは読まないに限ります。
やたらとそういった情報を書く方は、たぶん減薬に悩んでいるか、問題がある人、もしくは他人に減薬の辛さを分かって欲しい人です。減薬がスムーズにいっている人はまず書かないと思います。
むしろスムーズな人が読んでしまうと、自然にネガティブに引っ張られてしまうと思うので読まない、関わらないに限ります…そのままぜひ進んでください!!
わたしはそれで結果的には自分のやり方で無理なく断薬できたし、自分を信じて良かったと思っています。
⑤減薬を忘れる時間を沢山つくること
減薬中って正直減薬のことが頭を離れることってないと思います。
わたしも減薬に捉われないように日々意識はしていましたが、減薬期間中、減薬のことを忘れて過ごすことはありませんでした。
でも、やっぱり仕事をしている時間だったり、友達に会っている時間だったり、好きな音楽を聞いている時間だったり、買い物にいっている時間だったり、そういった減薬とは全く違うベクトルに身を置いているときって自然にそのことを忘れていたように思います。
逆に一人でいたり、携帯を見たりしているときって、どうしても減薬のことを考えてしまうモードに入りやすかったりしたので、なるべくそういう時間を作りすぎないようにと意識的に考えていました。
いかに減薬から気持ちを離すのがうまいかどうかが減薬を楽にするコツじゃないかと思います。
まとめ
減薬期間を振り返ってみて、自分にとって良かったと思うことを書き出してみました。
個人的に思うのは、ゆっくりとした減薬でも離脱が強く出てしまっている方や、訳もなく離脱が酷くなる方って、何とな〜く自分で自分を追い詰めてしまっている部分もあるんじゃないかと思うんです。逆にスムーズな方って意外なほどシンプルに進めている方が多い印象なんですよね。
あまり減薬に敏感な状況に自分を置かずに、自分を信じてコツコツと減薬すれば間違いなく無理なく断薬できると思います。
コメント
Good job!
異議なし。
同じGAD経験者だから、その辺は息が合いますね!
うさぎーぬさん
こんにちは!返信遅くなりすみません
共感いただき嬉しいです!!ありがとうございます!!
本題とは関係なく申し訳ないのですが、この度仕事(作業所)を辞めてきました。
毎日明日の体調はどうだろうか、仕事はできるだろうか、とかそうゆうことを考えるのに疲れました。だからと言って減薬がうまく行くかなんてわかりませんが、もう薬に振り回されたくないのですよね。それから話は飛びますが、わたしさんもご存知かもしれませんが、来月の7月11日 世界ベンゾ注意喚起デーの日でフリーライターのかこさんが中心になり厚生労働省まで直接行って陳情等をするというものがあるのですが、そのため僕も東京に行く予定にしています。僕が厚労省に発言する機会はないと思いますが、思いだけでも伝えたく頑張って参ります。少しでも世の中を変えたい。皆の気持ちも伝えて来たいと思います。
あかさたさんへ
こんにちは。仕事をやめられたのですね。
色々お仕事も大変だったと思いますので、今はゆっくり体と心を休めてくださいね。
7・11の世界ベンゾ注意喚起デーは存じ上げています。
厚生労働相に行かれるとのこと。素晴らしい行動力で頭があがりません。
少しでも良い方向に国が動いてくれるよう、わたしも微力ながら願っています。