ベンゾを飲み始めるのは簡単ですが、個人的に止めるという行為は、必要な知識がないと難しいものだと感じています。
断薬で離脱症状が起こるなんて知らず薬を飲み始め、減薬すると意味のわからない体調不良に襲われ「薬を何としても止めたい!!」と思っている方も多いと思います。
ネットを調べると様々な体験談ブログもあるし、断薬HOW TOみたいなものもあるし、医師には頼れないし、何を信じて進めてやっていけばいいのか…
怖い情報ばかりを見ると、減薬は苦しむものなのか?とも思ってしまいますよね。
なので、減薬を経験した私が必要だと思った9つのことを書いておきます。
決まり文句で大変申し訳ありませんが、減薬や中止による不都合(離脱症状など)については責任を負いかねます。あくまで私の個人的体感によるものですので、ご了承頂き、記事を読んでください。
この記事の目次
①必ず断薬するという強い気持ち
まず、減薬を始める前に強い気持ちを持つ事は絶対と言えます。
というのも、減薬はかなり忍耐のいる長い道のりですし、減薬して、はい!終わりということはありません。
「必ず薬のない生活が送りたい」という強い気持ちがなければ、恐らく続かないと思います。
②減薬の知識
どうして減薬をすると離脱症状が起こるのか?
離脱症状のメカニズムについては何度も書いていますが、改めて私が思っているメカニズムを再度書いておきますね。
これを知っていると知らないとでは雲泥の差ですし、知らないのに断薬しようとすると高確率で離脱症状に耐えれれず失敗すると思います。
安定剤や睡眠薬と呼ばれるベンゾジアゼピンは、脳のGABA受容体の増強させる薬です。
これを飲み続けると本来働くべきはずであるGABA受容体が怠けてしまうと言われています。
このGABA受容体は不安や不眠をなど交感神経を抑制する働きを持っていると思って下さい。
そして、このGABA受容体が本来の働きをしなくなるのが早い!!
その危険が高いので、海外ではベンゾの処方は2週間〜4週間に限定されています。
こんなにベンゾがポンポン処方されているのは日本くらいだそうです。
そして問題はこの怠けたGABA受容体は、すぐには回復するものではありません。
怪我をしてしまったらすぐに傷が治らないのと同じで、ゆっくり時間をかけて回復するしかないのです。
その状態で飲んでいた薬を減らしてしまうとGABA受容体の回復が間に合わず、交換神経が大暴走してしまう=離脱症状となって現れます。
じゃあどうやって減薬するのか?
減薬を進める前に、状態が安定しているということが前提で書いていきます。
安定している段階でほんの微量の薬を減らしていくと、その分、脳からはGABA受容体の増強が減ります。
そうすると、脳は本来の力でバランスを整えようと動き出します。これが離脱症状となって現れると考えて下さい。
なので、私の中で離脱症状はでるものだと思っています。
全くでないというのは正直経験していないのでわかりませんし、離脱症状がでるということはその分脳が回復しようとしていると思って進めてきました。
ここでポイントなのが、
日常生活を送れる程度の離脱症状に留めて減薬をしていく
ということにつきます。
そうする為には、極微量かつステイの期間をしっかりとって状態を安定させ、時間をかけてじっくり減らしていくしか方法はありません。
個人的には微量調整が可能な水溶液減薬で進めていくのが一番楽でしたし、私はこれでしか減薬できなかったと思っています。

その他、必要だと思ったことは下記の記事にまとめています。

③食事
体を創る食事は本当に大事だと思います。
わたしは減薬中、仕事や友達との付き合い以外は、どんだけ疲れていてもほぼ自炊をしていました。
食欲がない方もいると思いますが、できる範囲内でしっかりと栄養を補給することが大事だと思います。(サプリもうまく使って下さい)
私が食事で気をつけたことを箇条書きにしておきます。
- 玄米にした(白米はほとんど食べてません)
- ビタミンやミネラルを意識した食生活にした
- 付き合い以外はグルテンフリーにした(主人がグルテンフリーなので)
- 化学調味料は絶った
- カフェインは摂らない
- アルコールも摂らない
④運動
食事と同じくらい運動も大切だと思っていて、運動は副交感神経を強く鍛えてくれるとずっと信じています。
運動すると交感神経が優位なるはずだから、鎮静させる副交感神経が鍛えられる!と根拠はないですが勝手に思っていました。
減薬中、よほどのことがない限り腹筋、背筋、腕立ては毎日やりました。途中からスクワットも追加しました。
仕事をしてなかったころは水泳を週5、ヨガを週2という…やりすぎなくらい運動してましたね。
一度断薬に失敗して離脱症状が相当辛かったときも、「1日1回は何があっても外に出る」と決めていたので、這うようにスーパーだけは行っていた記憶があります。
とにかく体を動かすと調子が良くなると信じてやってきましたが、この気持ちは今も変わっていません。
⑤睡眠
減薬の影響で睡眠障害に悩んでいる方も多いと思います。
私はひどい睡眠障害は出ませんでしたが、未だに中途覚醒はありますし(すぐ寝るので全く気にしてません)、寝起きの動悸をたまに感じることもあります。
大事にしていることは
寝れるときは寝る、リラックスできるときはリラックスする
ということですかね?
カリカリせずに、本当になんでもいいんで心がホッとするような時間をつくることや、やっぱり休むということは大事だと思います。
⑥減薬をサポートしてくれるアイテム
丸裸で減薬に挑むのって正直しんどいと思います。
以前ブログにも書きましたが何か健康になるためのジンクスを作る事はモチベーションに繋がると思っています。
上に書いた食事、運動、睡眠もそうですが、それ以外に私の場合は漢方やサプリ、本やマッサージチェアー、鍼やプロテインなどなど…
本当に試したものはたくさんたくさんあります。
「離脱症状を抑えるのは時間薬しかない」と書いてある記事が沢山ありますが、私はどれも試して良かったと思ってるし、それがあったからモチベーションを上げて減薬は進めてこれたと思っています。
減薬するために物質に頼る事は何も悪いことではないと思いますよ。
⑦自分の体調に鈍感になること
これも以前書きましたが、減薬中は大なり小なり身体に変化が起こります。
その度に自分の体調に一喜一憂していると正直持ちません。
そのくらい減薬って忍耐がいるんです。
私は落ち着いて減薬していたときも、普通の人より調子が悪いことが起こるなんて日常茶飯事でした。(もちろん日常生活耐えられる範囲です)
でもそんなのに振り回されていても余計に疲れるので、「まーそのうち良くなるだろ」くらいで過ごしていました。
「減薬してるんだから、ちょっと調子が悪いのは当たり前」くらいにどーんと構えて自分の体調に鈍感になっていくことは減薬する上でとっても大切でした。
⑧ブレない心
減薬の情報を調べていると、同じように減薬している人の考え方や意見、それ以外でもネガティブな意見を見てしまって嫌な気分になるなど、情報に振り回されることってあると思います。
もちろん私も自分がやっていることが本当に正しいのか?と自問自答したことは何度もあります。
それでも私は「絶対に薬を飲まない生活をする」「そうすれば絶対元気なる」という気持ちを信じてやってきました。
薬が悪だなんて思ってませんし、必要な人がいることも分かります。
それでも人は人。私は私。
私はもう薬は飲みなくないと思ったから、減薬の道を選びました。
そして薬を止めるのが難しいと分かったから、自分で徹底的に調べて、必ず断薬できる方法を選んだのです。
私は自分のブレなかった心が減薬を支えてくれていたと思っています。
⑨好きなことに夢中になる時間をつくること
減薬中は薬に気持ちが捉われがちです。
そして捉われたら、なかなかそこから抜け出すのって大変です。
だからこそ、なるべく意識的に自分の好きなことに時間を使う努力って必要だと思います。
何でもいいと思います。好きなアーティストのことを調べるとか、好きな映画を見るとか、好きな服を買うとか。
私は減薬しはじめたころ、そんなことを考える余裕すらありませんでした。
それだけ減薬に捉われていたし、優先順位が全て減薬だったからです。
でもそれって物凄く異常なことで、普通の人ってそんなこと考えてないし、基本みんな楽しくて楽なことしか考えていません。
減薬ですらしんどいのに、気持ちまで自分からしんどくする必要はありません。
是非、考えを戻して、なるべく自分をHAPPYで埋めあげてください。
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