2018年4月からベンゾ長期処方が大幅減額に。規制も厳しくなる?

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ベンゾ問題に詳しい方なら、恐らくちらほら聞いたことのあるベンゾの処方規制のお話。

2018年の診療報酬改定に伴い、4月からベンゾを長期処方すると規制がかかる(減点される)ことになりました。

私は既に断薬していますが、服用していた立場として気になって色々調べたのですが、ちょっと分かりにく記事ばかりだったので簡単にまとめておきます。

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2018年4月からの処方改正の内容

このブログに何度も書いていますが、ベンゾジアゼピンである抗不安薬や睡眠薬は一時的に使うのであれば効果を出してくれるお薬ですが、人によっては短期服用でも身体依存が形成されてしまい、薬をやめようとすると離脱症状が出てしまうというデメリットもあります。

医師に処方された常用量で飲んでいる場合でも十分起こりうることです。

ベンゾの慢性的な長期、多剤処方が数年前から国でも問題に取り上げられてはいるようですが、今回更に厳しい規制がかかることになりました。

改正案は大きく分けると3つになります。

  • ①1年以上連続して同一用法、量で処方すると減点
  • ②4種類以上の抗不安薬および睡眠薬の投薬をすると減点
  • ③薬剤師や看護師と協力して減薬に取り組むと加点

(※減点とか加点というのは簡単に言うと病院の報酬のことだと思って下さい)

では各内容を分かりやすく書いていきます。

1年以上連続して同一用法、量で処方すると減点

今まで規制が入っていなかった内容ですが、ベンゾを1年以上連続して同一用法、量で病院が処方した場合、減点の対象となります。

減点の内容は通常の処方の3分の2程になると言われています。

これは単剤でアウト、しかもベンゾ、非ベンゾ共に規制がかかるので、今後病院は長期でベンゾを出し難くなるということになります。

(新設) 処方料 29点
(新設) 処方せん料 40点

[算定要件]平成30年4月以降の処方において、ベンゾジアゼピン受容体作動薬である抗不安薬等を1年以上連続して同一の用法・用量で処方している場合。ただし、以下のいずれかに該当する医師が行った処方、または当該処方の直近1年以内に精神科の医師からの助言を得て行っている処方については除く。
ア 不安または不眠に係る適切な研修を修了した医師であること
イ 精神科薬物療法に係る適切な研修を修了した医師であること

出典-3月5日の都道府県医師会社会保険担当理事連絡協議会資料

引用記事に書いてあるように、適切な医師の元での処方なら該当外となっていますね。
どちらかと言えば心療内科以外で慢性的に出されるベンゾなどは厳しくなるのかな?

②4種類以上の抗不安薬および睡眠薬の投薬をすると減点

ベンゾの多剤投薬については数年前から改定案が出ていたようですが、今回はさらに減点対象の幅が広がります。

今までは3種類以上の抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、抗精神病薬の処方が減点の対象になっていましたが、4月からは4種類以上の抗不安薬および睡眠薬の処方も減額対象になります。

どういうことか?と言うと、2種類の抗不安薬+2種類の睡眠薬を処方した場合はアウトになるということですね。

【2018年度診療報酬改定】
処方料 18点
処方せん料 28点

[算定要件]3種類以上の抗不安薬、3種類以上の睡眠薬、3種類以上の抗うつ薬、3種類以上の抗精神病薬または4種類以上の抗不安薬および睡眠薬の投薬を行った場合。

出典-各年度の診療報酬点数表

抗不安薬2種類+睡眠薬2種類って、長期服用の方だと割とよく有り得る処方な気がしています…

③薬剤師や看護師と協力して減薬に取り組むと加点

これは「減薬に対するインセンティブ」と言えるもので、薬剤師や看護師が協力して向精神薬を長期服用していたり、多剤併用している患者の減薬に取り組んだ場合に加点される仕組みです。

医師だけじゃなくて、看護師や薬剤師も連携してベンゾの減薬を進めていって下さいという方針みたいですね。

処方料・処方せん料
(新設)向精神薬調整連帯加算(12点)

[算定要件]直近の処方が向精神薬多剤投与または向精神薬長期処方に該当する患者であって、当該処方において直近の処方から抗不安薬等の種類数または1日当たり用量が減少したものについて、薬剤師または看護職員に処方内容の変更に伴う心身の状態の変化について確認を指示した場合。

出典-3月5日の都道府県医師会社会保険担当理事連絡協議会資料

改定内容を加え処方規制をまとめると…

上の改正案を含めてまとめるとこんな感じになると思います。

  • ベンゾ、非ベンゾともに1年以上連続の同一の用法・用量での処方はアウト(単剤で)
  • 3種類以上の抗不安薬の処方はアウト
  • 3種類以上の睡眠薬の処方はアウト
  • 3種類以上の抗精神病薬の処方はアウト
  • 4種類以上の抗不安薬および睡眠薬(抗不安薬2種類+睡眠薬2種類)の処方はアウト
  • 医師が薬剤師や看護師と協力して減薬を進めるとプラス

処方規制による個人的意見

私はわずか3ヶ月飲んだベンゾ2種類(抗不安薬+睡眠薬)を安全に断薬するまでに10ヶ月以上かかりました。

途中、薬の量や種類は変わったりしましたが、結局1年以上ベンゾは処方されています。なので、私以上に長期、多剤でベンゾを処方されている方って、正直沢山いると思うんです。

今回の法案は、未来へのベンゾ処方の歯止めにはなると思うので評価すべき点もあると思いますが、既に飲んでしまっている方への対処としてはいささか投げやりな感じもします。そもそも依存形成されていると簡単に減薬すること自体が難しいと思うので。

心療内科以外でのベンゾ処方も多いと思うので、そこで慢性的に処方されている方に急に規制が入って離脱症状が出た場合なんかどうなるんだろう…と思ったります。

あと薬剤師と看護師の協力による加点…
個人的にはこれが不気味で、急にばっさり減薬されたりするんじゃないかと考えたりもします。

わたしが水溶液減薬をしていた時、医師や薬剤師に減薬方法を伝えても「え?あっ‥そうなんですか」の目が点レベルだったので、正しく減薬指導してくれる薬剤師や看護師がどの程度いるんだろうと思います。水溶液減薬のために「粉で処方してください!」と薬剤師の方に言ったこともありますが「無理ですね」と言われてあっさり終わったこともあります。

今回新たに加わった1年以上の処方規制に関しては、救済措置を見る限り心療内科や精神科では1年以上でも薬は継続してもらえそうなので、もし急に離脱症状が出た方や減薬中の方は上手く薬を確保してもらえればいいなと思います。

私の経験上、安全にゆっくり時間をかければ断薬は成功するので、こういった処方規制にも知識を持って安全に減薬される方が増えてくれることを願っています。

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